OHTOのボールペンにハマる(ハメられる)など。
私が住まう武蔵小金井には、学芸大学など学校が多いせいか、文房具屋がとても沢山ある。パッと行ったことのあるところを書き連ねてみても、日進堂文具店、菊屋文具店、TSUTAYAの文具売り場、文教堂の文具売り場、ドンキの文具売り場、ヨーカドーには文具売り場とMUJIがある、といった具合である。
そしてもう一店外せないのが、一番レトロでありつつ一番尖った店、中村文具店である。
店構えからしてもうね。
有名なので私ごときが説明するまでもないが、デッドストックのノートやペンなど、拘りの品がぎっしり並んでいる、素敵なお店である。
中村文具店で買ったデッドストックのボールペン
数日前に初めて入店したのだが、その際に、何の気なしにパイロットのデッドストックのボールペンを買ってしまった。デッドストックといっても安いペンである。中の芯は、新品に交換してくれている。
BICとか色んなところが同じような形で出している、昔からよくあるノック式である。しかし、この懐かしいシェイプ、そして品のあるプラスチックのボディにやられた。
私の中で何かスイッチが入った。
つい先日、私は「ペンはもう一生エナージェルでよい」という記事を書いた。なのに、このグッドデザインのボールペンを手に入れた途端、何かスイッチが入って、他のボールペンも気になってしょうがなくなっちゃったのである。
それじゃまるで、器量のよい女房を見つけて入籍した途端、他の女性が気になり始めてあちこちで浮気を始めた亭主みたいである。が、私はぺんてるに婚姻届を出したわけでも何でもない。よってセーフ、と、都合良く解釈したのである。
そんなきっかけから、先日、三鷹の日本堂で見かけて一度はスルーしたボールペンが、どうにも気になって結局購入してしまった。OHTOの「アメリカンテイスト」シリーズの中の1品である。インクは油性。
持ったとき非常にバランスのよい重さ。税込540円とは信じられない質感。よくわかりませんがこういうのを「アールデコ」というんでしょうか。わからんけど、OHTOのデザイナーは天才かと思った。
そして次に吉祥寺のヨドバシで見つけたのがこれである。同じくOHTOの「レイズ」。インクはゲルインクである。
メタル部分に対して絶妙のバランスで安っぽいプラスチックの配色の妙。よくわかりませんがこういうのを「ミッドセンチュリーモダン」というんでしょうか。わからんけど、OHTOのデザイナーはクソ天才かと思った。
こうなるとOHTOのボールペンが気になって気になってしょうがないので、さらに調べて、amazon経由でこれも買った。「レザーペンコレクション」シリーズの中の1品である。インクは油性。
ストライプ加工のメタルとレザーがクラカメを彷彿とさせる。これ500円でいいんですか。よくわかりませんがこういうのを「レトロフューチャー」というんでしょうか。わからんけど、なんていうか、どストライクである。
が、しかし。
もうOHTO天才過ぎ!と狂喜乱舞していたが、よくよくネットを調べるにつれ、わかってきたことは、アメリカンテイストの私の買ったモデルは、モンテベルデというメーカーのインティマ、というボールペンに「よく似てる」らしいし、レイズは、パーカーのジョッターに「よく似てる」らしい。レザーペンのやつも、現時点で見つけてはいないが、こうなると何かオリジンがあるんだろな、という気がしてしまう。
なんだガッカリだぜ!と思ったかというと、実はそうでもない。
OHTOは発明のメーカーだった。
メーカーの名誉のために述べるが、実はOHTOは、日本で初めて量産型ボールペンを発売したメーカーである。さらに、グリップ部分に初めて滑り止めのゴムをつけたのもOHTOだし、ペン先のニードルポイントだってOHTOの発明、なのである。実際、上記で紹介した全部のペンが(オリジンとは違って)拘りのニードルポイントである。
そんな、常に他社に先駆け、ボールペンに力を入れていた歴史のあるOHTOなので、ジェネリックボールペン量産行為に関して、諸手を挙げてオッケー、とも言い難いがここは、グッドデザインのボールペンをオマージュしたコレクション、と好意的に理解したいのである。実際、現行品のジョッターよりレイズの方がマテリアルが好みだし。
それに何より、ここまでデザインに凝ってる国産メーカー、今あまりないよね。どれもこれも「事務用品」もしくは「学生向け」といった風貌だし。まあ、そういう時代なんだろうけど。
というわけで、メーカーに経緯を表して、OHTOの現在のフラッグシップモデルとも言える「セルサス」も買いました。これは水性ボールペン。
適度な太さと重さ、水性かつセラミックボールの採用で滑らかな書き味。この質感で1,450円。ていうか、今日紹介したペン、全部合わせて3,000円くらい。OHTO・・・全く。
いい大人が筆記具に拘ろう、となると、ペリカンだパーカーだLAMYだ、と舶来製品に走りがちだと思うのだけど、国産のボールペン、売れに売れまくっているジェットストリームに限らず、国内の各社、インクについては海外製品の追従を許さないレベルに達していると思う。ボールペンってこんな安い日常品なのに、実はかなり凄い技術の結晶なんだよね。だからこそ、国産品の残念なデザインが勿体ないなあ、と思う。なので今後も、素敵なデザインの国産品を見つけたら是非手にしたいと思ってます。
というわけで、ボールペンにすっかりハマってしまった、という話でした。
安いボールペンだけですからね。文具マニアではないのだ。断じて。
紹介した商品はこちら。
こちらはオリジナル。
PARKER(パーカー) ジョッター XL ボールペン マットグレイCT 20 68514
- 出版社/メーカー: PARKER
- 発売日: 2019/02/05
- メディア: オフィス用品
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バス停の名前が気になっただけなのに。
ウチの近所に「まるしゅう」という味噌ラーメン屋があります。濃厚で重厚、油で熱々のスープ、太めの縮れ麺、札幌生まれの自分も納得の、本当に美味しい味噌ラーメンが堪能できます。オススメです。
写真はまるしゅう味噌ラーメン、チャーシュートッピング。
といって、今日の話の主役は味噌ラーメンではなく、そこの目の前にあるバス停の話です。
小金井市、「プール前」という名前の停留所
「まるしゅう」の目の前に、京王バスの「プール前」というバス停があります。プール前、という割にプールらしきものは何処にもなく、仮に昔、プールがあったのだとして、停留所の名前として未だに残るっていうのは、どんだけ素敵なプールだったのかね、と少しく気になっていたわけです。
「プール前」
振り向いても学芸大学コミュニティセンターとローソンしかない。
何年も気にしていた挙げ句、最近になってようやく調べ始めたところ、確かに昔、60年代くらいまでは、まさにここに水泳用プールがあったらしいのです。
しかし、さらに遡って調べると、水泳用プールとなる前からここにはプールがあって、プールはプールでも「陸軍技術研究所の、上陸用舟艇や水陸両用戦車のテスト用のプール」だったらしいのです。
自分の知らない事実が明らかになってくると、気になって仕方ない性分。さらにネットを調べたところ、そのあたりの情報が「小金井市文化財センター」にあるようだったので、行ってきました。
浴恩館という建物が小金井市文化財センターになっています。建物は昭和3年、京都御所で行われた昭和天皇即位大嘗祭の神職の更衣所を、(財)日本青年館が譲り受けて移築したもの、らしいです。
ここいら一帯は「陸軍技術研究所」だった
文化財センターは、小金井で出土した土器やらなんやら、土地のゆかりの品や古地図、戦中戦後の生活用品などを陳列した資料館でして、一通り閲覧しながらも、目当ての資料をそそくさと探しました。すると、こんなマップを見つけました。
上記マップの左側、土色の範囲が陸軍技術研究所の範囲、ということは、プール前の正面・新小金井街道を渡った学芸大学キャンパスの敷地から、向こうはそれこそ以前の記事でも書かせて頂いた「府中三億円事件第四現場」のあたりまで、そこには「まるしゅう」も自分の住むアパートも含まれるのですが、結構広大なエリアが陸軍技術研究所の敷地だったようです。というか、歴史散歩マップに何気に紛れ込んでいる感のある「三億円事件逃走車発見現場」、すごいな(笑)。
今も残る「陸軍技術研究所境界杭」
そして先のマップによれば、陸軍技術研究所の境界を示す杭が現存しているらしい。さっそく確認に向かいます。
このへん、本当にしょっちゅう歩いてる辺りなんだけど・・・まさかこんなところにあったとは。
確かに「軍」の文字が辛うじて確認できます。
回収された杭がひとつ、文化財センターに展示されてました。どうしてさっきの場所だけ杭が残されたのか、不思議です。
小金井は桜の景勝地
大正時代から、小金井は桜の景勝地だったようで、家の近所の仙川沿いも、三億円事件第四現場の辺りまで、見事な桜並木が続くのですが、その桜も陸軍技術研究所の時代からあるようです。ということは、樹齢70年超の老木ですね。
多摩方面は陸地が平坦なことなどから、軍の施設も結構あって、そんなことから空襲も結構激しかったと聞きます。東大和にも「旧日立航空機立川工場変電所」など建物がそのまま残されています。僕も行ったことありますが、アメリカ軍の戦闘機からの機銃掃射痕も生々しく、一見の価値はあると思います。
というわけで、ふと気になったバス停の名前から、興味深い歴史に辿り着いてしまったと、そんなお話でした。今回も調べる過程で「へえあそこは火葬場だったのかあ」と、人によっては知りたくない事実を知っちゃったりもしましたけど、ま、興味がある人は調べると、自分の住む街に愛着が湧くかもです。自己責任で。
おまけ
府中三億円事件第四現場の場所に、謎の犬の石像があるんですよね。何も書いてないし何の像なのか、全く謎なんです。猫かと思うほど尻尾は長いし、でも顔はコリー犬みたいだし。次はこの謎をちょっと追ってみようかなあと思ってます。誰か何か知らないかなあ。
I ❤️ CORDURA NYLON
コーデュラナイロンが好きなんです。いきなりですけど。
「コーデュラナイロン」ってのは、インビスタ社が開発した、普通のナイロンの7倍の強度を誇る特殊ナイロンでして、ちなみにもうひとつ「バリスティックナイロン」てのもよく聞くと思いますが、それはデュポン社の製品で。ちなみにバリスティックナイロン製品は私、ひとっつも持ってません。
ただ、前回記事で紹介したエナージェルとは違って、好きな理由が自分でもよくわからんくて。
でも好きってのはそういうことでいいんじゃないかと思うけども。理由がなきゃ好きになっちゃいけない決まりはない。
まずは手持ちのコーデュラナイロンモノを並べてみる。
グラナイトギアのウォレット。
山行くとき用。モノが小さい分、タグの主張が強い。ペラッペラだけど丈夫だぜ、的な過剰アピール。そこが好き。
リヒトラブのペンケース。
ハリ感のある素材。ペンケースって製品は沢山ある割に、安っぽいか高すぎるかのどちらかなことが多くて、値段も含めトータルで満足する商品になかなか出会えないから、これ見つけたときは嬉しかった。学生っぽくもないし、いやらしい大人臭さもないと思うんだけどどうでしょう。中身はもはやエナージェル専用ケース。
シートゥサミットのカメラケース。
普段使いのリュックサックや山ザックにカメラを放り込む用。ウォレットよりもさらにペラッペラな生地の下に、スポンジっぽいクッション材。スポンジのおかげで型くずれしずらいから、他の用途にも使えると思います。
サグライフのメッセンジャーバッグ。
中にMOUSEの舟形クッションケース入れて、普段使いのカメラバッグにしてます。自分の場合、カメラ本体に50mmの単焦点つけて、あと持つとしても35mm単焦点くらいだから、これで充分。さっきのペンケースと似た色合いだけど、生地はもっと目がざっくりしてて帆布っぽく、ナイロン感はほぼゼロ。長年使ってるけどスレも破れもなく、ほんと丈夫。
GUのサコッシュ。
GUは、色もデザインも毎年変わるから一期一会。これは去年のデザインで、ノンウォッシュで糊ききまくりのデニムみたいな風合いだけど、今年のやつはデニムでもウォッシュドっぽいカラーリングになってるので、これは出会い頭、逃さなくてよかったな、って感じです。お気に入り。
結局、何で好きなんでしょう。
見て頂くとわかる通り、コーデュラナイロンと一言で言っても、生地そのものは色んな形に加工可能なわけで、特徴があるわけでもない。
ただ、このロゴの入ったタグがついてるだけで、なんかイイモノ持ってる気分になるんだよね。別にゴアテックスみたいな高級素材でもなんでもないんだけども。
つまるところ、多分、ロゴが好きなんです。酷いオチだな(笑)
あと、妙な近未来感ね。わかってもらえる気がしませんが。
こんな感じで、お気に入りのものは気をつけないとひたすら増殖X∞Multipliesして、こんまりに断捨離勧められかねないので、気をつけないといけません。ま、どれもこれも安い買い物なんで勘弁して。それではまた。
GRANITEGEAR(グラナイトギア) トレイルワレットS 2210900068 レモン
- 出版社/メーカー: GRANITE GEAR(グラナイトギア)
- メディア: その他
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ペンはもう一生エナージェルでいい。
こんにちは。世界一のエナージェル好きを自負する私がやってまいりました。
説明するまでもないかとは思いますけど、エナージェル、ってのは、ぺんてるから発売されているゲルインクボールペンです。
出会いは10年前の「エナージェルユーロ」
今から15年近く前、まだ人並みに手帳とかに拘ってた時代がありまして、手帳のお供には書きやすいボールペン、てんで、当時は三菱シグノの、インク色がブルーブラック、そしてボルドーブラックという2色が本当に好きで、しばらくそれを使ってました。特にボルドーブラック、赤過ぎず黒過ぎず、濃いめの赤ワインのような、パイロットの万年筆用インク「色雫」の山葡萄が割と近いんですけど、いい色だった。
ところがその、ボルドーブラックが廃番になりまして、そこからちょっとペンジプシーになって色々試していく中で、ぺんてるエナージェルと出会ったのが10年くらい前。ヨーロッパでヒットしたキャップ式、その名も「エナージェルユーロ」、これのフロードバドバ、ヌラヌラな書き味がとにかく好きで、これはもう今日に至るまで、何本使ったかわかりません。
今や私もオッサンになり、色んな拘りが削ぎ落とされて、単なるノート使いになりましたけど、ペンへの拘りだけは捨てられず。各社の新製品ポールペンや、万年筆など試すも「やっぱエナージェルに敵わないや」と、常に手元にある状態。ただ長年使っているうちに「やっぱりキャップ面倒くさいな」となって、徐々にノック式も使いつつ。
0.5mm以下はニードルチップ、0.7mm以上は砲弾チップ。
そんなお気に入りのエナージェルなんですが、これまで唯一の難点は、インク色が黒・赤・青の3色しかない(なかった)ということで、青インクなどは、経理とかではよく使われるらしいですが個人的には「いつ使うの?」って感じで。昔から海外市場だと、エナージェルも緑やピンクのインク色があるのですが、何故だか国内は3色だけ。今どき、文具売り場に行けば、ジェットストリームやフリクションやサラサやシグノが、多色展開して棚一杯に並べられて場所を占有してるところ、我らがエナージェルは頑なに3色で、売り場の隅に並んでる、そんな佇まいも嫌いではなかったのですけど、まあ去年の春までは、そんな感じだったわけです。
「エナージェルインフリー」で、いつの間に多色展開
このところ公私ともに忙しくて、文具売り場チェックを暫くしてなかったんですけど、その間エナージェル界にまさかの革命が起こっておりまして、昨年春先に「エナージェルインフリー」という透明軸の新製品が、ブルーブラック・オレンジ・そしてターコイズブルーという何ともマニアックな色で多色展開(オレンジとターコイズブルーは今のところ0.5mmのみ)。
しかもインフリーは、当初限定販売だったのが、爆発的な反響で品切れの後、昨年末に定番化したという流れを、今さら知ったくらいでして、それで「世界一のエナージェル好き」とかよく言うわ、て感じですけど(笑)まあよい。しかし定番化してくれてよかった。ターコイズブルーはホント綺麗な色です。
そしてブルーブラック。ブルーブラックのインクって黒で書くより俄然気持ちよくて、謎の癒やし効果があるんじゃないかと思ってるんですけど、各社で結構色味が違うんですよね。エナージェルのブルーブラック、青過ぎず、個人的にはかなり好きな色味です。
初期iMacを思わせるカラーリング。多分限定版と定番化版では、ロゴが入ってる場所が違う模様。どうでもいいですけど。
そして今、あちこちの売り場で見かける「エナージェルクレナ」
さらに、既発のノック式と軸の形は一緒なんだけど、カラーリングが女性向けというか、ちょっとbicのライターみたいな、ポップでフレンチな感じのエナージェルクレナを、セブンイレブン始め、このところ色んな売り場で見かけるようになりました。
クレナではさらに新色ブラウンも追加され、恐らくは手帳向けを意識して、ブルーブラック同様に0.4mmもあり。というわけで、いつの間にやらまったく「死角なし」になってました。まあこれ以上色んなインク色を出してもキリがないしね。
もう一生エナージェルで行こう、と決めたので「エナージェルアロイ」
というわけで、この度のリフィルの充実っぷりを見て、今までちょい高くて躊躇してたんですけど、Amazonで逆輸入品の高級ノック式金属軸「エナージェルアロイ」を買いました。しかもシルバー&ゴールドですよ奥さん。50の大人ですからね。(言うほど高くはないんだけど、マケプレの店によっては高い値段つけてるから要注意)
美しすぎる。最早工芸品。
上のリンクにある通り、ノック式エナージェルのリフィル(替芯)は、LRN3/4/5、LR7/10と、ペン先の径によって型番が違いますが、互換性があります(型番のNはニードルチップのNと思われる。ちなみにエナージェルユーロのみ使い切りタイプです)。もちろん、アロイでも上記のリフィルは全て使えます。とりあえずはシルバーをブルーブラック0.4mmで常用向け、ゴールドはもともと入っている黒の0.7mmで使い分ける予定。
国内で販売されている高級金属軸は「エナージェルフィログラフィ」というのがあるんですけど、個人的に回転繰り出し式のペンって好きじゃないんですよね・・・あと、普通のノック式とリフィルの形も異なるようだし。→訂正:型番違うけど、同じリフィルでよいみたいですね。
ていうか、何故アロイを国内で発売しないのか。まあ、リフィルは税込90円くらいだから、安い軸を使い捨ててくれた方が、メーカーとしては嬉しいのかも知れないし。とか言うと抹殺されかねないのでもう言いません。
というわけで、手持ちのエナージェル達を紹介しました。エナージェル使わないなんて、人生の何割かは損してると思います。んなわきゃないけど。ま、ボールペンなんて安いものですけど、案外と各社、書き味が違って、比べると面白いですよ。私はもうエナージェル一択ですけど!
とにかく、書いていて気分がよくなるペンです。気分がよくなる、っていう意味では、大昔からあるぺんてるのサインペンも好きです。ぺんてる最高。
で・・・出来ればボルドーブラックのインク出してくれないかなあと、ちょい思いました。じゃまた。
ぺんてるのペンについてはこちらの記事もどうぞ。
OHTOのペンについてもこちらに書かせて頂きました。
ぺんてる ゲルインキボールペン エナージェルフィログラフィ限定 BLN2505A ブラック
- 出版社/メーカー: ぺんてる
- 発売日: 2018/10/20
- メディア: オフィス用品
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ハンバーグカレーはカヴァーデイルペイジか。否。
ハンバーグカレーが食べたくなった。いきなり。
食べたくなった、と言って、何処に行ったら食べられるのかわからないメニューというものがある。「ハンバーグカレー」もその代表格な気がする。
ファミレスのメニューにハンバーグがあったとする。カレーもあったとする。として、ハンバーグカレーがあるか、と言えば、これはない場合の方が多い。
何故か。やっぱりどことなく、ハンバーグとカレーは他所他所しいのである。
例えば、「カツカレー」というメニューがある。これはもう鉄板中の鉄板である。ロックで言ったらレノンマッカートニークラスである。お互いソロで行ける実力はある。しかしペアを組むことで、化学反応が起きるのである。ワンプラスワンが、スリーにもファイブにも化けるのである。
対してハンバーグカレーはどうか。どちらもソロで行けるもの同士だが、組んだときのメリットがあんまり見当たらないのである。ロックで言ったらカヴァーデイルペイジみたいなものである。つってそんな喩え、平成三十一年の今、誰がわかるのか。今の人達にわかる喩えはないものか。宮本浩次と椎名林檎?トラジ・ハイジ?久米宏と横山やすし?ってどんどん喩えが古くなってるがな。まあよい。
ロック好きな私も、カヴァーデイルペイジは一度も聴きたいと思ったことはないが、ハンバーグカレーは食べたくなったのである。して。
ここならあるだろう、と思いついたのは松屋であった。そそくさと最寄り駅の松屋に向かったところ、果たしてそれはメニューには存在した。が。
まさかの販売休止であった。カヴァーデイルペイジなのだから致し方ない。
しかし一度食べたいと思ってしまったものは収まらない。仕方ないので、コンビニでチルドのハンバーグ、レトルトのカレーとごはんを買って帰り、ハンバーグカレーにありついたのだ。
が。
食べて思った。ルーのチョイスを完全にしくじった。肉に合わせるから、と思って、野菜多め、みたいなルーをチョイスしたら、なんですかね、トマト的酸味の強い、そんなルーだったので、まったくハンバーグと調和しなかったのである。COMPLEX以上のミスマッチである。ビーマイベイビー。いやあれはマッチしてたのか?わからん。とにかく私の求めていたものとは遥かに違ったのである。
そんな絶望の一夜を過ごしたのが昨晩のことである。
で、基本的に待てない性格なので(笑)本日CoCo壱番屋でリベンジしてきました。ハンバーグカレー。ソースはビーフソースをチョイス。
まあソースのチョイスもバッチリキマって、味もドストライクで、見た目も王道中の王道で。カヴァーデイルペイジとか言ってすみません。マイケル・ジャクソンとポール・マッカートニーの「セイ・セイ・セイ」くらい、いやミック・ジャガーとデヴィッド・ボウイの「ダンシング・イン・ザ・ストリート」くらいに格上げさせて頂きます。でも、パーマネントなユニットには成り得ないのよねえ。
とにかく間違いない味ではあったけど、しかしココイチ高いね。ていうか、これが普通と思うべきなんだろうけども。いまだに謎なのは、松乃家のロースカツ定食、なんで530円で出せるのか信じられんつうことですよ。と、思いっきり話が逸れ始めたので、本日はこのへんで失礼いたします。
- アーティスト: Coverdale Page
- 出版社/メーカー: Geffen Records
- 発売日: 1993/03/16
- メディア: CD
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カヴァーデイル・ペイジは元レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジと元ホワイトスネイクのデヴィッド・カヴァーデイルが共に落ち目だった時代に組んだユニット。そもそもデヴィッド・カヴァーデイルがペイジのツェッペリン時代の盟友ロバート・プラントの物まねと言われて「デヴィッド・カヴァーバージョン」なんて揶揄されてたくらいで、ふたりが組んだときは悪い意味で「まさか」という声が世間に溢れたわけです。好きな人いたらすみません。でも、どう考えても、いいわきゃないんだよね。ていうか国内盤廃盤なの?やっぱりハンバーグカレー・・・
聖なるギョーパー
クリスマスですね、って事で、家でパーチーを開催しました。パーチーつっても、みんなおいで!とインスタで呼んでみたら、親しい友人2人が来てくれただけですが。人望無。神保町。まあよい。
ところで、クリスマスといったら焼餃子ですよね。(んなことない)
いろんなとこの持ち帰り餃子を買い揃えて食べ比べしよう
何がきっかけだったか、もうすっかり思い出せないのだが、数年前に思いついたこの企画。
持ち帰り餃子、というのは、テイクアウトではなく、店頭で売られている、お持ち帰り調理用のいわゆる「生餃子」のことを言ってますけど、それを各社分買い揃えて、食べ比べたいねと。その企画を、数年越しで、いよいよこのクリスマスのタイミングで決行しましょうか、と。そういうことなんです。
そこでいざ、各店舗に買いに行こ、と調べ始めた段階で、どうやら各社「生餃子」という商品に差異がありそうだ、ということに気づいた。
例えば「ぎょうざの満洲」では、持ち帰り餃子には「生餃子」と「冷凍生餃子」の2種類が存在する。一方で「餃子の王将」で「生餃子」というと「冷凍生餃子」なのである。どちらかというと事態を混乱させているのは満洲なのだが、果たして冷凍生餃子に対して、冷凍していない生餃子は「生生餃子」なのであろうか。ワケワカラン。
何にせよ、我々としてはなるべく公正を期するために、諸条件を合わせる必要がある。そこでここは「冷凍生餃子」であることをこのコンペティションのレギュレーションとして採用、その上で各社のWebページを見て確認をし始めたのだが、ページ上の記載ではこれまた、置いてるのが「生餃子」なのか「冷凍生餃子」なのかハッキリとわからず(まあ一般消費者にはどーでもいいことかも知れないですけど!)しゃあないので店頭に出向いて、確認して、を繰り返していたら、3軒回ったところで疲れちゃったので(笑)今回は3社で第1回とし、ここでのディフェンディングチャンピオンが第2回進出、ということに、テキトーに決めました。
それでは記念すべき第1回の出場選手を紹介
エントリーNo.1 ぎょうざの満洲
満洲は、毎週水曜土曜が「餃子と麺の特売日」らしく、通常の30%引き。
※店舗によって曜日に違いアリとの噂あり。
買いに行ったのがたまたま土曜日で、特売冷凍餃子2人前(12個入り)が税込275円。
エントリーNo.2 餃子の王将
6個入りで税込259円。普通だけど、特売の満洲と比べちゃうと高く見えちゃうね。豪華カラー刷り作り方フライヤー付。
エントリーNo.3 幸楽苑
幸楽苑も水曜土曜は割引デー。レシート上も「水土生餃子」になってました。30個入り税込518円。溢れる業務用感。コスパ最高。
バトル開始
それでは焼きます。調理担当は友人宮氏。
ここもまた公正を期するために、同じフライパンで同じ焼き方で各社3個ずつを焼くことに。ジュージュー。
して、焼けました。
それでは早速食べ比べ。
まずは幸楽苑から行きました。
タネの甘みがハンパない。ニンニクから来るものか、キャベツから来るものか、とにかく野菜の甘みなのかな。なんとなく子供受けしそう。大人が食べるときはタレで調整したいところ。
次に餃子の王将。
皮は薄めに感じるが、クオリティはしっかりしている。そしてタネの味付けもしっかりしている。なんつうか非常に、餃子らしい餃子。バランスの取れた一品。
最後にぎょうざの満洲。
ここはもうとにかく、皮に特徴あり。モチモチのプリプリ。どうやらうどん粉を使ってるらしいです。満洲の店舗のメニューでは結構、水餃子も推されていて、多分同じ餃子を使っていると思われます。ただ、皮の印象に反して、タネの印象が弱かったかな。
正直、餃子なんかどこも一緒でしょ、くらいの気持ちでいたのですけど、こうして食べ比べると、かなりわかりやすい差がありました。
あと個人的に感心したのは、どこの餃子も今どき、ちゃんと焼き面はパリッと仕上がりますねえ。企業努力最高。
果たして、今回のディフェンディングチャンピオンは
最終的に票を集計し、今回のディフェンディングチャンピオンは僅差で、餃子の王将に決定。まあ僅差で、つっても3人でやってるので、2対1なんですけども(笑)
ファミリーなら幸楽苑が安くて量あるなー、とか、水餃子も楽しみたいなら満洲かなー、とか、評価の軸はいろいろあると思いますけど、おいしい焼餃子、ってことで言うと、今回は王将に軍配が上がるかな、と、そんなところです。
次回は、大阪王将、日高屋あたりと第2回戦を行いたいと思います。
でまあ、クリスマスなんで、そのあとはケーキやらチキンやらワインやら頂きましたとさ。苦しい。
それではまた。
「府中三億円事件を計画・実行したのは私です。」を読んだ。
昭和の未解決事件として名高い「三億円事件」。
三億円事件発生から50年目の今年、実行犯本人と名乗る人の手記が、インターネットの投稿小説サイト「小説家になろう」で公開された。
ちょいちょい引用させて頂いて恐縮だが、ザ・コレクターズのギタリスト、古市コータロー氏は、昭和のミステリーを追っている人物としてファンの間では有名である。その氏が、ポッドキャスト「池袋交差点24時」のシーズン7、第97話「三億円事件再燃の巻」で、この手記について語っていたことで、その存在を知った。
ザ・コレクターズのポッドキャスト「池袋交差点24時」アーカイブ
ポッドキャストが公開された日には既に、「小説家になろう」上、投稿が削除されていて(一時的?)読めなかったので、書籍化決まったのかな、とは思っていたが、その後、経緯を気にすることもなく、過ごしていた。
と言う程度に、大した関心はなかったわけである。
突然のLINE。
したところ先日、何の脈絡もなく、友人の宮氏からLINEが来た。どういう経緯があったのかは知らないが「三億円事件の第四現場って、ぎゃんごさんちの近くみたいですよ」と突然、ニュース記事の写真と照らし合わせた地図をよこしてきたのである。
え、ここ知ってますわ。確かに近いし、春先この辺は桜が綺麗なので、カメラなんか持ってふらふら散歩して、この辺りで突き当たりになるので、煙草なんかふかして毎年一息ついてる辺りなのである。
こうなると面白いもので、俄然身近になり、興味が湧いてくる。事件は1968年12月の出来事だが、1968年は私の生まれ年であり、事件発生時は赤ん坊なので勿論知らないが、自分が小学生の頃くらいまではまだまだ事件も捜査中で、恐らく昭和50年の時効成立前後は、度々ワイドショーなどで取り上げられていた記憶もあり、まさに昭和の大事件だったのである。
そんな経緯から、本日ついに、書籍を購入した。
まず昼に家を出て、第四現場付近を散歩。それから本屋に向かい、本屋を出たその足で最寄りのパン屋にイートイン、読み始めた途端、面白くて一気に読み切った。
事件の概要についてはWikipediaに詳しいので、事件について知らない人はまずそれをさっと読んで頂いて、それからこの本を読んでみて頂ければと思う。
ミステリーの真相に迫りたい、完全犯罪の謎に迫りたい、そういう向きには期待外れかも知れない。ただ、自分には、これはとてつもないリアリティを持った話に映った。Wikipediaに掲載されている情報の点と点が、スッキリと繋がる感覚を味わえるはずだ。フィクションだとしても、なかなか良く出来ている話だ。
読み終えると夕方。帰り道、再び第四現場に足を運んだ。現場に佇み、煙草をふかして想いを巡らせる。犯行より前、犯人はここに何度足を運んだだろう。そして50年前の12月10日に、ここで現金をジュラルミンケースから取り出し、逃走用の車に移し換え、ここを後にしたのだと。
果たして真贋の如何は。
実行犯本人の手記かどうか、それは読んだ人の判断に委ねるよりない。ただ、自分は、これが真実であって欲しいなあ、と思った。
本の中に、こういう一節がある。
「人生を賭ける理由が、恋愛の他にあるでしょうか。」
この昭和の大事件の、真の動機がそれ?と、思う人もあるかも知れない。けれども、僕はこの一文に、とてもリアルを感じる。あとは兎に角、運があった、というか運命なのか、そういうことだと思う。何にせよここに書かれたような日々を経て、事件の時効、その後昭和63年に民事の時効も経て、50年。こうして手記を発表出来たことが本当であれば、これはまさに、サバイブの見本みたいな人生であったというしかない。リスペクト。
Amazonで三億円事件を検索したら、これも三億円事件に関係ある話なの?観なくちゃ。