令和2年のベストアルバム
テイラー・スウィフト「フォークロア」
当初、Apple Musicでずっと聴いていたのですが、あまりに良いのでレコードで買いました。
美しいベージュのカラーレコード
これ、レコードで聴くと、A面4曲、B面5曲、C面4曲、D面4曲の区切りが本当に心地よくて、さらに良さが増しました。
恐らくは今年世界で一番売れたアルバムになるだろうし、あちこちでベストアルバムにも選出されてるんだろうと思うので、詳しい内容はさておいて、個人的な感想を。
以前記事を書きましたが、彼女のドキュメンタリー映画が今年公開になりました。
映画の中で、30代を迎えて今後どういう作品を作ろうかというようなことを本人が語っていた矢先に、このコロナ禍の時代が訪れて。そういった全てが、作品という形に昇華されているのが聴いて取れる、見事なアルバムだと思います。凄く大らかで、こんなに繰り返し繰り返し聴きたくなるアルバムも、久しぶりだなあと。
で、モノクロ写真を主としたアートワークも印象的なのですがこれ、ベス・ギャラブラントさんという女性フォトグラファーによるもので、彼女自身アーティストのアルバムアートワークを手がけるのは初仕事ということなので、大抜擢ですね。このパンデミックの最中、メイクや衣装もテイラー自身が行い、撮影も二人でやったとのこと。ベスさんは普段はカラーのフィルムで撮影しているようなのですが、今回テイラーからの提案で、モノクロを主とした模様。その味わい深いアートワークを大判で楽しめるのも、またレコードの良さですよね。
クレジットはご覧の通り。DIYの極み
今回のアルバムのスタジオライブの映像も、ほぼ全曲(一部除いて公式からではなさそうですが)YouTubeで観られます。
ところで先日、このアルバムからたったの5か月しか経過していないのですが、サプライズで更なるニューアルバム「エヴァーモア」が発表になりました。彼女クラスのアーティストとなると通常であれば(アルバムを出せばプロモーションやらワールドツアーが始まるので)この間隔でのリリースはあり得ないと思うのですが、これもまた、コロナ禍でのミュージシャンの有り様を示している気もします。まあ彼女くらいフィジカルメディアのセールス力があってこそ、かもですが。
個人的には本作ほどのめり込めるかしら、という内容に感じますが、来年発売予定のアナログ盤がまた綺麗なグリーンのカラーレコードなんですよねえ。買ってしまうかも知れません笑。
全世界絶賛:テイラー・スウィフト新作『folklore』のレビューを紹介
余談
Amazonでアナログレコード注文したら、ビニールのパッキングは破れてるわジャケットの角は潰れてるわ背も破れてるわ表面は擦れて色がついてるわ、と散々な品が来たので、すぐ交換手続きをしたら翌々日には綺麗な品が届きました。神対応、と思ったけど、そもそも段ボールの中でレコードが遊ぶ状態で送ってくるような店、Amazonさんだけです・・・餅は餅屋、レコードはレコード屋がいい。