東京さばい部

TOKYO SURVIVE 東京砂漠で生き残れ

YouTubeで観られるご機嫌なライブ集

 緊急事態宣言がほぼ解除されて、ブルーインパルスは飛ぶわ花火は上がるわレインボーブリッジは赤く光るわ、個人的には全く理解できないお祭りムードな昨今、未だ正常化していないのは、ミュージシャンのライブ。

 フジロックアラバキも来年への延期(?)が決まって、まだまだ、以前のようにライブハウスなどで生の演奏を観られるのは先になりそうということで、YouTubeで観られるオススメのライブ映像を個人的に、いくつかシェア致します。

 ちょっと個人の趣味性高すぎなのは否めないですが、あんましイマドキのメジャー処を紹介してもね、ってことで。普段皆さんが聴かないような音楽への入り口となれば、と願います。

 

KNOWER living room power set

 以前紹介記事を書いた、ルイス・コールとジェネヴィエーヴ・アルタディの二人のユニット、Knowerによる、自宅の居間でのライブによるノンストップメドレー。このコロナ禍で、ステイホームのスローガンが呼びかけられていた最中に公開されました。

 通常のライブセットだと、この二人にベース、キーボード二人もしくはキーボードとギター一人ずつのメンツ、というのがKnowerの布陣なんですが、ステイホームということで二人だけのアレンジになっていて、それはそれで貴重。ルイス・コールは、キーボーディストとしてもドラマーとしてもちょっと、常人離れした人なので、観ていて、聴いていて、ホントに楽しい。肩慣らしの1曲目"Overtime"に続いて、2:46からの"Time Traveler"では早くもトップギヤで、飛ばす飛ばす。続く"PIZZA"の真似したくなる謎ダンスも最高。

 後ろに投影されている映像も本人らによるものですが、ちょっとヘンテコなユーモアで、これまた楽しい。そして何より、曲がとんでもなくいい。

 

Beastie Boys - Glasgow 1999

 これも先日の記事でちょっと触れましたけど、これは本当に凄い。メンバーもノリノリだし客の盛り上がりも尋常でない。

 ビルボードチャート初登場No.1、5枚目のオリジナルアルバム"Hello Nasty"リリース時の大規模ツアー中の映像。MTVで放送された物のようなのですが、元々モノクロ映像だったのか、劣化してこうなっているのか、よくわからないんですよね。途中のジングルのとこはカラーだから、やはりモノクロ編集だったのだろうか。今となってはそのモノクロ映像も、60年代のビートクラブ(ドイツで放送されていた音楽番組。フーやキンクスなどUK 60'sのバンドの演奏シーンが多数残っています)の映像でも観ているようなタイムレスな感覚があって、いい雰囲気なんですけどね。一部の映像は以下のリンクのようにカラーでも残ってるんですが(右上のMTVロゴがないので、別編集で放送されたと思われる)。

 5:39〜11:42の"Root Down", "Shake Your Rump"のメドレーはもう、黙って聴いていられない、怒濤のヒップホップグルーブ。勝手に指がヒップホップの人みたいになって、肩でノリノリになってしまう。とにかくご機嫌なライブなので、オフィシャルでいつかリリースして欲しいなあと思います。

 

Deerhoof At The 2017 Boston Calling Music Festival (Full Set)

 唯一無二のアンサンブルとグルーブを叩き出す希少なロックバンド、ディアフーフ。2017年のボストンのフェスでのライブですが、セットリストも演奏も最高、安心してファンでない人にもオススメできる内容となっております。

 ディアフーフは、クセがあるっちゃあるバンドなんで、人によってはサトミさんのボーカルが、とか、様々ケチ付ける要素あると思うんですが、それで聴かず嫌いをするには余りにも勿体ないバンドなので、一旦そういうことは横に置いて、この四人のグルーブに身を任せてみて頂きたいと思います。緩急自在過ぎるグレッグのドラム、それについていく二人のバカテクギタリスト、エドとジョン。淡々とリズムをキープするサトミさん。時折現れる美しいコード進行。そして、時にバンド一丸となって爆発するグルーブ。結構、ハマると抜けられなくなります。32:44からの"Spirit Ditties Of No Tone"は、ディアフーフの素晴らしさが結晶したような1曲。この1曲だけでも聴いて欲しい。

 先日発表されたニューアルバムは「文明崩壊する/した世界」的なテーマで、これまでのハッピーな感じとは完全に異なる趣。ちょっとまだ聴き込み中なので、評価保留。

 

Spotify Landmark: Tears For Fears

 80年代のUKロックには、好きなバンド、ミュージシャンが、世代的に沢山居ます。ティアーズ・フォー・フィアーズは、基本的にはローランド・オーザバルとカート・スミスの二人のデュオで、80年代には「シャウト」や「ルール・ザ・ワールド」「ヘッド・オーバー・ヒールズ」「シーズ・オブ・ラブ」といったメガヒット曲が沢山ありますが、途中でカート・スミスが脱退しローランドのソロユニットになって、その後カートが再び戻って、その前後から現在まで、過去のようなヒット曲は出していないのですが、未だにライブ活動を続けています。

 これは2014年にSpotifyの企画で公開された、少人数の客を招いてのスタジオライブ映像。曲の解説をしたりとアットホームな雰囲気が、丁度、今の空気に合う気がします。

 個人的には16:30からの"Head Over Heels"のイントロが流れた瞬間、ブワーッと言いようのない高揚感に包まれますね。音楽の力って凄い。二人とも、歌声に相変わらず、魅力と説得力があるし、特にカートのベースプレイは物凄く過小評価されていると個人的に思います。出しゃばらないのだけど、曲にぐっと深みを増すようなベースラインを弾く人だと思う。そういう実力があるバンドは、ずっとシーンに残っていますよね。何年か前のサマソニにも来てましたね。観たかったけど、フェスはさすがに行く気がしないのよな。

 

 私はライブの魅力って、リリースされたバージョンよりもっと素晴らしい、その時点で現在最新のバージョンが聴ける、というところだと思うのです。上に紹介したリンクのライブ映像全て、楽曲がCDのバージョンよりも各段素晴らしいのですよね。

 というわけで、普段聴かないミュージシャンのライブを観てみるいい機会だと思うので、是非チェックしてみてください。では。