東京さばい部

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2010年代のベスト発明品

2010年代が終わっちゃった。

あけましておめでとうございます。2019年が終わっちゃいました。

ということは地味に、2010年代が終わっちゃった、ということで、なんつうか、エンドオブディケイド、さしたる感慨もなく、と言いかけて。

「果たしてそうだったのか」と考えてみると、年ベースでは気づきづらいのですが、10年単位で振り返ってみると、割と生活の風景が一変してるなあ、と実感します。2020年が始まった今日、この10年で私の生活を変えた品々を紹介してみようかな、と思います。

 

1. Amazon Fire TV Stick

Fire TV Stick - Alexa対応音声認識リモコン付属

Fire TV Stick - Alexa対応音声認識リモコン付属

  • 発売日: 2019/01/23
  • メディア: エレクトロニクス
 
Fire TV Stick 4K - Alexa対応音声認識リモコン付属

Fire TV Stick 4K - Alexa対応音声認識リモコン付属

  • 発売日: 2018/12/12
  • メディア: エレクトロニクス
 

もとよりあまりテレビを見る方ではなかったのだけど、これを手に入れてから完全にテレビを見なくなりました。勿論テレビを見る理由って、ニュースだったり天気予報だったり、そういう人には変わらず大事な物なのかもしれないけれど、自分の場合、そういうものはiPhoneで見るので、テレビはエンターテイメントでしかなく、だとすれば、くだらん芸人の喋りやしょうもない広告を見せられるくらいなら、良質な映画だったり、本当に面白いことをやっているYouTuberのコンテンツを見る方が余程楽しいわけで、これは本当に買ってよかった。

ただ、テレビから雪崩的に視聴者がこっちに流れている状況で、広告代理店がネットに旧態依然の広告モデルを持ち込んで、ステマ含みスポンサードな企画がちらほら現れて、良くも悪くもテレビに近いものになってきた10年でもあって。この先さらなる10年で、ネットもテレビくらいしょうもないものになり果てそうな気配もある。Amazonプライムで映画を観てる途中に広告が入る日も遠くないでしょう。そういう意味では、まだ混沌としている今が最後の旬なのかもしれないな。

 

2. ネスレ ネスプレッソ

これ発売日を調べても、イマイチよくわかんないのですけど、ネスプレッソブティック表参道店のオープンが2013年らしいので、恐らく国内展開が始まったのは2010年代なんじゃないかなあ。違ったらごめんなさい。

で、私、パン屋のイートインなんかでエスプレッソマシンから抽出されるエスプレッソが大好きだったんですけど、それが殆ど手間いらずで家庭で飲める、そしてマシンはネスプレッソカプセルを使わなくても、すぐにお湯が出せるマシンとして、電気ポットより遙かに便利。濃いコーヒー苦手だな、って人も、カプセルで抽出後にお湯を足せばよい。そして何より、丈夫で壊れない。これは地味に、自分の生活になくてはならないものになってます。

シーズン毎に、いろいろな限定フレーバーが発売されるのも楽しみの一つになってます。最近はスタバ名義のカプセルなんかも見かけますね。スタバ行かないのでよくわかりません。

 

3. SONY α7

ソニー SONY ミラーレス一眼 α7 ボディ ILCE-7

ソニー SONY ミラーレス一眼 α7 ボディ ILCE-7

  • 発売日: 2013/11/15
  • メディア: Camera
 

2012年に米タイム誌が「2012年の最高の発明品」として、ソニーのRX100っていうコンデジを選んだ事がありました。ひと頃所有していた時があって、その意見にはかなり同意なんですが、カメラ業界に与えたインパクトというか、完全にそれまでニコン・キャノンが牛耳っていたフルサイズ一眼市場に「ミラーレス」として殴り込んで、見事にゲームチェンジャーになったのが、このα7シリーズだと思います。

どうしても自社のレンズ資産を売りたい先の2社に対して、かどうかはわからないけれども、アダプターをつけて、安い中古レンズを付けてフルサイズの写真が撮れる、ということが、結果的にカメラ・写真好きにアピールした、のは間違いない事実かなと思ってます。さらにそこから中古レンズ、引いては中古フィルム一眼レフ市場への牽引役にもなったんじゃないか、という気もします。

α7シリーズも上述のRX100も、新モデルが出ても旧モデルを併売していることから、今やラインナップの数がすごいことになってるんだけど、2013年発売の初代無印α7は今、マップカメラの中古で6万円で買えますからね。写真を楽しむには、それで全然必要十分。

まあ、あんまりカメラ触ってないんですけどね・・・2020年は撮ろう。

 

4. YAMAHA Reface CP

全く音楽好きにしか伝わらないと思うんですけど、私、ウーリッツァーとかローズとかのエレピの音が滅茶苦茶大好物なんですよね。70年代マイルスとか、エレピが聴きたくて聴いてるようなものだし、エレピがフューチャーされてるアルバムは大体名盤だと思ってる(笑)。

で、ウーリッツァーにローズI/II、クラビネットヤマハのCPといったエレピの名機群に加え、何故かトイピアノの音源、全て素晴らしい再現度でこれでもかと詰め込んだ上に、トレモロ、ワウ、コーラスにフェイザー、アナログ/デジタルディレイ、リバーブといったステレオエフェクト、おまけにオーバードライブまで大盤振る舞いで搭載。それでいて膝に乗るサイズで、電池駆動可能なミニ鍵盤キーボード、って、なんつうかもう夢のマシンですよ。ツェッペリンの「ミスティマウンテンホップ」とか、ストーンズの「ハートプレイカー」とか、クイーンの「マイベストフレンド」とか、あの名曲たちのイントロが奥さん、これ1台で!ってやつですよ。他社のミニ鍵盤とは一線を画する本格的な弾き心地。ルックスも70年代調でシビれる。アナログディレイでフィルター発振してギョワワワワーンとかやると、気分はエレクトリックマイルスのキースジャレットなわけです。わかる人にしかわかんないと思うけど(笑)。

ドローバーオルガンを再現した「YC」とか、DX7一世風靡したDX音源搭載の「DX」とかも同時発売されてて、生まれて初めて買ったシンセがDX100だった自分には刺さりまくりなんだけど、上述の理由により「CP」がベストバイ。こういう製品が、こういう形でハードウェアとして発売されたことに、2010年代を強く感じます。

ちなみにこれ、トーンセレクターを中途半端なところに合わせて電源オンすると、普通のピアノ音が鳴らせる、という裏ワザがあります。これがまたかなり良い音なので、ミニ鍵盤のピアノが欲しい人にも激しくお勧め。

 

5. Bluetooth搭載レコードプレーヤー

これも2010年代ならでは、ですよね。

そこそこ良い音でレコードを聴きたい場合、ちょっと前なら、プレーヤーとプリアンプとスピーカーを買う必要があったんですが、プレーヤーにBluetoothが搭載されたことで、いつものBluetoothスピーカーやイヤホンをペアリングするだけで聴けるようになっちゃった。これはホントに大発明だと思ってます。家でレコードしか聴かなくなっちゃった。

未だに私、音楽ってなかなかBGMとして聴けないんですよね。スピーカーに対峙してじっくり聴くのが好きで。ただ、CDって収録時間が長すぎて、付き合い切れん、となったのが90〜00年代だと思ってるのですが、レコードは片面23分くらいで、時間配分がよいのですよね。片面聴き終わって、まだ時間があるならB面もお付き合いしちゃう、みたいな。レコードってホントにいいものだと思います。リバイバルするのにはワケがあるわけです。

 

やっぱりこう並べてみると、この10年はすごかった、確実に未来来てる、と個人的にはビックリするラインナップなんだけど、どれも持ってない人いそうだわ(笑)。他の人が思う「この10年の発明品」も気になるな。

 

それでは皆様、今年もよろしくお願い致します。