東京さばい部

TOKYO SURVIVE 東京砂漠で生き残れ

油断したら死が近づく

2日続けて「ぎょうざの満洲」で晩飯。

話は今月の頭に遡る。

仕事帰りにふとチャーハンを食べたくなった私。ま、チャーハンは満洲で決まりだよね、と思っているのだけど、自分のアパートの最寄り駅に、ぎょうざの満洲がない。1つ前の駅、そして2つ前の駅にも、満洲はあるのだが、私の最寄り駅には、日高屋さんしかないのである。仕事で遅くて疲れていたのもあり、途中下車もかったるいなあ、今日は日高屋さんでもいいかね、と、最寄り駅の日高屋に入った。で、激しく落胆。

日高屋に対する私の以前の評価は、旨くもないけども、可もなく不可もない平均点の中華、だったのだけど、その日食べたチャーハンは明らかに平均点以下のガッカリな出来で、その原因がどこにあるのか、分析する気にもなれないほどガッカリで、これはいずれどこかで、リベンジチャーハンせねばなるまい、と誓ったのである。それが月初の話で、昨日、満を持して、ぎょうざの満洲でリベンジチャーハンをキメたのであります。

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リベンジ成功。しかし。

リベンジチャーハンは最高であった。期待を裏切らない街場中華感。強いて言えば、ナルトが少なかった(もしかして入ってなかった?)気がするのがちいとばかし不安ではあるのですが、まあ、美味しかった。しかしリベンジををキメた私の目に飛び込んできたのは、厨房から次々と運び出される「レバニラ」であった。

満洲に来ると面白いもので、時間帯なのか、季節柄なのか、はたまた天候なのか、何となく「その日のトレンド」が存在する。例えば先日は、自分も含めて「やみつき丼」のオーダー率が非常に高かった。そして店がとても混んでいた昨日のトレンドは、明らか「レバニラ」だったのである。こうなると、どうしてもレバニラが食べたくなる。

若い世代がご存じかどうかは知らないが、私が子供時代に憧れたバカボンのパパ」の好物は「レバニラ定食」であり、好き嫌いが多い少年であった私にとって「レバニラ定食」は、バカボンパパの楽天的な性格のエネルギー源たる、とても魅力的なメニューに感じたのであり、従って自分の中では「定食屋の王道メニュー」なのである。

 

リベンジレバニラ。そして罠。

と言うわけで本日、リベンジレバニラをキメるべく、昨日とは別の満洲に来たのであるが、そこで、つい油断をし、犯してはいけないミスを犯してしまった。

今日はレバニラ、と決めていた私は、席につくなりメニューを手にすることもなく、店員と言葉を交わした。

「レバニラ定食」

「ご飯は玄米と白米どちらになさいますか?」

「白米」

たったそれだけを言い、レバニラの到着を今かと待った。

待つこと5分、私の目の前にライス、スープ、漬物、そして餃子6個が運ばれてきた。餃子?

私は店員に「餃子頼んでないんだけど」と言おうとした。と同時に、頭がAIのように状況を分析・整理し、事態を瞬時に飲み込んだついでに、言いかけた言葉を飲み込んだ。セーフ。

しかる後、レバニラ炒めが遅れて到着した。

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つまりどういうことかと言うと。

自分がイメージしていた「レバニラ定食」をぎょうざの満洲でオーダーするには、単品でレバニラ炒め、ライス、スープを頼む必要があって、ぎょうざの満洲において定食とは即ち「セット」であり、セットとはライス、スープ、漬物、そして餃子6個が自動的にくっついて来るのである。だって「ぎょうざの満洲」なんだもん。

ナウなヤングはそれでいい。だが私は既に50歳、半世紀生きたダイナソーである。セットの餃子は3個で良くないっすかね?と言いたい気持ちはあるが、そこはぎょうざの満洲さんは太っ腹なので、6個なのである。おかげでこっちが、体格的に太っ腹になってしまうのである。

普段外出するときは、360度周囲に注意を払い、電車内では速やかに人様の迷惑にならないポジションに移動し、ヤバそうな人をなるべく回避したり、ゴルゴばりの注意を払って生きている私だが、こういう思わぬ場面で油断した結果カロリー超過し、病気になり通院費がかかる、服のサイズが合わなくなり衣服代がかさばる等、私の年齢においては致命的といえるダメージを負い、着実に、死に一歩一歩近づいてしまうのである。くわばら。

 

というわけで、今とてもお腹いっぱいで、どうにかするために無駄に歩き回りながらこの記事を書いているのであるが、皆さんも油断しないよう気をつけて頂きたい。

まあ言いたいことは満洲最高」ってことです。