東京さばい部

TOKYO SURVIVE 東京砂漠で生き残れ

ハコそばの豆腐一丁そばを食べねば夏は終われない。

先日私は、そばいち、という蕎麦屋の話を書いた。実はそばいちの他にもう一軒、というかもう一品、そばについて書きたいのである。

 

そばいち登場以前に、私が足繁く通った立ち食い蕎麦屋といえば「ハコそば」こと、箱根そばである。といって、ハコそばは普通の、早くて美味しい立ち食い蕎麦屋であって、特筆すべき点もない。夏のこの時期を除いては。

この時期、ハコそばには(ほぼ)毎年恒例の、季節限定メニューがある。その名も「豆腐一丁そば」、直球ストレートのネーミング通り、冷やしそばに豆腐が一丁、ドドンと乗っている。

異常な猛暑であるこの夏も昨日、8月5日からメニュー開始ということで、早速先ほど食べてきた。

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へいおまち。

ハコそばのいいところは、冷たいそばがキンキンに、冷たい状態で出てくるとこである。しかも豆腐も、キンキンに冷えている。夏の火照った体をキンキンにクールダウンしてくれる。今年のような、猛暑どころでない暑さの夏も、乗り切れるぜ、なんてな気持にさせてくれる。しかも満腹感も凄まじい。キンキンケロンパである。

食べ方も色々である。蕎麦と冷やっこを両方頂いているフィーリングでも良いし、大体豆腐がデカすぎて、途中で若干飽きが生じ易いので(笑)、そんな時は豆腐をシャカシャカっと砕いて、スムージーフィーリングで行くのもよかろう。行儀悪い、なんて事は気にしなくてよいのだ。立ち食いそばはスピードが命である。

もう何年こうして、夏にこれを食べているのだろう。ただ、冒頭に「(ほぼ)毎年」と書いた通り、一度、豆腐一丁そばが夏の限定メニューに現れなかった夏があったと記憶している。当然私には、その夏の記憶がない。それほどまでに、このそばを食べないと私の夏は始まらないし終わらない。不可欠なものなのである。

 

ところで、今年初の豆腐一丁そば、調理のおじさんが豆腐を容器から取り出す際に、角が砕けてしまった。私としては別に、それでも構わなかったのだが、なんとおじさん、新しい豆腐を改めて取り出し、乗せてくれた。見栄えの良い写真が撮れて有り難い事ではあるが、砕けた豆腐の行方が心配である。廃棄ではなく、おじさんの胃に収まってくれていれば良いのだが。

箱根そば on Twitter: "皆さまお待たせいたしました❗️ 箱根そば、夏の風物詩「豆腐一丁そば・うどん」を8/5(日)から数量限定・期間限定で販売しますぞ。… "