東京さばい部

東京砂漠で生き残れ

イカ墨と漁師のはなし

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どうもお久しぶりです。

この頃はインスタで、誰も読まないような長文を書くのがマイブーム(死語)だったんだけども、フォロワーも少なくあまりに誰も読まなくて勿体ないし、何よりこのブログ、「サバイブ」をブログ名に名乗っているくせに更新しないと「嗚呼ついに死んだな、サバイブ出来なかったんだな」と思われるのが癪なので、インスタに載せてた長文を改めてここに更新するのである。

今日は、幾多の先駆者、挑戦者があってこそ、今の我々の食生活があるよね、みたいな話。

 

自分の父親の出身は、北海道の岩内という町で、港町なので近親者には船乗りが多かった。小さいときから親戚のような関係であったまこちゃん(親戚じゃないんだけど、昭和っていうのはそういう謎の関係が沢山あったわな)も、後年船乗りになったが、生の魚は絶対食べないと言っていた。一番イキのいい魚が食べられる最高のポジション、と人は思うに違いないが、何ゆえに食べなかったのか。

船に乗り、魚を獲る。獲れたての魚を捌いて、船上で食らう。魚は超新鮮でイキがいいのは勿論だが、その魚の身に潜む寄生虫のイキの良さも半端なく、それにあたった同僚が、陸にも戻れぬ船の中で何日間も断末魔の思いをする様を見て、食べられなくなったとのことだった。何事も経験してみないとわからんもんである。

 

さて私は、イカ墨のパスタが大好物である。と思いたい。思いたい、などと歯切れが悪いのは、イカ墨のパスタを食べたことがあるのは、茹でた麺に和えるインスタントのやつと、あとはせいぜいサイゼリヤでしか食べたことがなく、それではまるで、サッポロ一番しか食べたことがない外国人が「ワタシニッポンノラーメンダイコウブツデスネ?」と言っているのと変わらん気がするからであり、イタリア人から見たら笑止千万に違いないからである。しかしイカは悪魔の食べ物という国もあると聞くし、イタリア人がイカを食べるのかすら知らない。知らないことだらけである。ともあれ、イカ墨のパスタと白ワイン、つうのは、トマトソースと赤ワインに勝るとも劣らない、最強コンビですよね。

 

しかし冒頭の話ではないが、イカを初めて食べた人間も凄いと思うし、イカ墨を食べようなんて思った奴もまた凄い。絶対に罰ゲームだったと思う。割と命懸けの。もしくは、イカを丸ごとガシガシ勢いで食べてたら墨袋を口にしてしまい、口真っ黒になりながら「あわわわわ」とか呻きながら「大丈夫だおれまだ生きてる。しかもナニコレ旨い」ってなったに違いない。全く人間の探求心というのは恐るべしである。

 

カゴメ アンナマンマ イカスミソース 240g

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