東京さばい部

東京砂漠で生き残れ

自分の匂いは自分で選ぶ。

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夏ですね。

朝晩満員の通勤電車に乗っていて、水牛の群れにでも囲まれたんじゃないか、と感じる日々が増えてきました。ええ、臭いの話です。

そんな敏感な私なので、実は香水に少々拘ってたりします。

 

きっかけは香り系柔軟剤(悪い意味で)

ダウニーとかの香り系柔軟剤って、いつ頃から流行り始めたのかな。一過性のものかと思ったら今や結構定番化している気がするのですけど、とにかく、それが出回り始めた頃、たまたま家族が買って、使っていた時代があって。

するとどうも、体が痒くなるんですよね。僕はフローラル系の匂いが基本的に苦手で、その製品の匂いにアレルギー反応を示してたのか、それとも製品に含まれる何かが合わなかったのか、それは結局わからなかったのだけど。

それをきっかけとして改めて考えたのは、シャンプーでもボディソープでも整髪料でも、ありとあらゆるものにいろんな香りがついていて、それらがごっちゃに混ざって、それが自分の匂いってことになっちゃうことに、釈然としないものを感じ始めちゃって。30代後半くらいだったのかな。

それからは、気に入った匂いを自分で選んで付けて、石鹸とか洗剤はなるべく無香料を選ぶ、というスタイルに落ち着きました。

 

他人の香水のレビューほど当てにならないものはない。

気に入った匂いを探す、というのは、殊の外難しくて、例えば人様のレビューを読んでから、実際にその香水を嗅いだときに、あまりに自分の印象が異なりすぎて、ふむ、香りに関する感性ってこんなに人によって千差万別なのか、と実感させられる事が多いです。

例えば今、僕が使っている香水ですが、複雑で静かな香りだなあと僕は思うのだけども、レビュー見ると「バスクリンの香り」って一蹴してる人もいる。そういう人にとっては、ベルガモットに何か加わった類の匂いは、全部バスクリンなのかな、と思わずにはいられないけど。

あと、若い人がよく「これは失敗。おっさんの床屋臭」ってレビューで言うんですが、僕なんかは床屋臭、嫌いじゃないんですよね。そもそも床屋が好きだし。蒸しタオルとか剃刀とか、変わらない昭和マナーな感じが。

僕の中で床屋っぽい香りと言えばドラッカーノワールとかオールドスパイスなんですけど、たまにすれ違った奴がオールドスパイスとか付けてると「やるなこいつ」とか思っちゃう。

だから結局は主観、自己満足、自分が気分よくいられる匂いを探して選ぶしかない。

 

最初はこれで学びました。

幾つかの香水を試した後に、とにかく種類が多すぎて、そもそもどんなものがよいのかもよくわからない。そこでまず、本でも読んでみるかと、国内ではそもそもそんなに数がない香水のレビュー本というものをあたってみました。もう随分前に出た本だけども、香水レビュー本には究極の一冊があります。

 

「匂いの帝王」が五つ星で評価する 世界香水ガイド☆1437

「匂いの帝王」が五つ星で評価する 世界香水ガイド☆1437

 

 

1,437種類の香水を、ルカとタニアの二人が一つにつき数行のコメントで、ただ言いたい放題に批評してるだけの本なんだけど、批評の表現がとにかく面白い。酷評されてるものも沢山あるのだけど、あまりに酷い言われよう過ぎて、逆に嗅いでみたくなったり、割と読んでるだけでも楽しい本です。

 

洗剤は無香料、柔軟剤は使わない。

冒頭書いたとおり、いろんな匂いが混じるのが嫌なので、洗剤は無香料のものを使うようにしています。最近はこれ。

 

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好んで香り系柔軟剤を使う人にとっても、洗剤の香りが柔軟剤の香りとぶつかっちゃうのを避けるために、洗剤の方を無香料にする人は昨今多いみたいですね。 


値段は関係ない、と言えればいいのだけど。

高けりゃいい匂い、安けりゃ安っぽい匂いかと言えば、そんなこともなくて、安くても好きな香水も幾つかあります。ただ、眉間辺りにツーンとくるというか、頭が痛くなる匂いってあるんですよね。安い香水の場合、化学香料をふんだんに使ってる事が多くて、そのせいかな、と感じる事がたまにあります。

また、高い安いに関わらず、リピートして買ってみたら印象が全然違っちゃったりすることがよくあります。高いものの場合は、天然香料が入手困難になって、違うものに置き換えられたり、安いものの場合も生産地とかコストの問題か、何らかの理由でちょっと配合が変えられたり、と、ロングセラーの定番品でもそういうことはままあるようで。

そんなこんなで、もう一生これ一本でいいや、というものに出会えれば楽なんだけど、なかなかないです。

 

最後に好きな匂いと言うことで、ティエリーミュグレーのA*Men、という香水について書きたいのだけど。

これ、海外のユーザーレビューサイト、例えばbasenotesとか見ると、賛否両論、もの凄い数レビューされてて、何回も年間ベストに選ばれた香水です。

A*Men / Angel Men by Thierry Mugler (1996) — Basenotes.net

調香の構成を見ると、トップノート、つまり、付けてすぐ香ってくるのがベルガモット、ラベンダー、ペパーミント、トップノートが落ち着いてから香ってくるミドルノートがコーヒー、タール(炭)、パチュリ、で最後、長く残るラストノートがバニラ、キャラメル、チョコレート、ムスク、って事になってて、パッと見ただけだと「絶対おかしい」と思うんだけど(笑)このラストノートが、このリストからは想像がつかない不思議な匂いで。

なんか綿あめの向こうに漂う、墨汁みたいなインクみたいな、炭っぽい匂い、こんなよい匂いを他で嗅いだことがない。まあそれも、先のbasenotesとか見ても、人それぞれ感じ方は千差万別ですけども。

ただ自分が常用するとしたらば、特に夏場は、甘い綿あめっぽいところは要らないので、そのインクみたいなとこだけ似てる香水を探してるのですが・・・なかなか出会えんですね。

 

どんないい匂いも付けすぎたら台無し。

季節関係なく、ですけど、この季節は特に、どんないい匂いでも、付けすぎはホント全てが台無しなので気をつけましょう。強く出る匂い、逆に香りづらい匂い、色々あって適量もなかなか難しいんですけども、ね。

あと登山とかアウトドアの時もお勧めしないですよ。虫やら何やら寄せつけちゃうので。

 

それでは。