東京さばい部

TOKYO SURVIVE 東京砂漠で生き残れ

映画「MERU/メルー」観てきましたよ。

あけましておめでとうございます。

 

皆さんどんなお正月をお過ごしでしょうか。僕は昨年末、会社のビンゴ大会で安いAndroidタブレットを当てまして、テレビもパソコンもない僕の部屋に、文明の利器が導入されたのが嬉しくてですね、早速Amazonでケースを物色しまして。で、良さげなケース見つけて、レビュー見たら「魚臭い」って書いてるんですよね。魚臭いってなんだよ!嫌だよ!と思って、それより300円くらい値段が上のやつを選んで注文したんですけど、届いてみたら魚臭かったので、ウンザリして映画を観に行くことにしました。

 

観に行ったのは昨年末、Twitterのタイムラインで見かけて、気になっていたこの映画。

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​映画『MERU/メルー』公式サイト 6.7 DVD&Blu-ray発売 DVDレンタル同時開始​

僕自身、昨年から山登り始めて、とはいえこの映画の舞台のような、ハーケン使って登るようなとこにはとてもとても登れる気がしないのですけど、ちょっと興味沸いて、観てきました。

ドキュメンタリー映画なのでまあ、それほど期待してなかったのです。だってこのレベルの登攀だと、映像の貴重さだけでも成り立ちそうな気がするじゃないですか。ところがぎっちょん認識が甘かったですねー。

 

事実は小説より奇なり、な人間ドラマ

ヒマラヤ山脈メルー中央峰にそびえる岩壁「シャークスフィン」に挑む3人のクライマー達の挑戦の記録であるこの映画、実際の登攀の映像も勿論見所ですが、そこに至るまでの彼ら、そして彼らの周りの人たちの生き様・人生観にもスポットライトを当てて、それぞれの様々な想いが絡み合い、それらをまるっと背負った3人が難攻不落の岩壁に望むドラマ、予想以上に、胸にこみ上げるものがありました。

この映画に出てくる人全員が、生きること、人生に賭けること、人を信頼するということについて、メーターが振り切れそうなくらい真摯な生き方をしている。翻って俺はどうなんだ?精一杯生きているのか?と、お正月から喝を入れられた気分でした。これ観たあとハシゴして「ローグ・ワン」か「この世界の片隅に」でも観ようかな、と思ってたのに、すっかり満足してパンフ買って帰ってました。

 

パンフレットもものすごくよい

パンフレットには実際の映画に登場した人たちのエピソードの他に、日本人メルーサミッターである馬目弘仁、黒田誠、花谷泰広の三氏の寄稿文も載っていまして、こちらも相当ドラマチックです。文章の分量も多く、大判で写真もなかなか綺麗なので、観たあとはパンフレット購入、オススメします。

 

というわけで、元旦からいい映画観ました。これで2017年もサバイブしていけそうです。

なんか流れでつい、Amazonプライムで「クライマー パタゴニアの彼方へ」って映画も観ちゃいました。こちらは前半ちょっとダレるけど、最後は手に汗握ってしまいました。とち狂ってロッククライミングとか始めきゃいいんですが、自分。危ないなあ。

 

それではまた。

 

iPhoneの液晶保護ガラス

初めて買ったiPhoneは4Sで、僕は基本、iPhoneをケースに入れない派なので、おしまいの方は画面のガラスがバッキバキに割れてイマドキの女子高生みたいでした。最後なくしちゃったんですけどね。

なので5Sに機種変してからはガラスの保護フィルムを貼っています。それでも5Sの頃は半年に1回、6Sにしてからは3か月に1回は落として保護ガラスを割ってます(笑) それでも本体は無傷なので、まあ用は満たせてるんですけど、定期的に出費してることになりますね。

保護ガラスもピンキリ

保護ガラスもピンキリで、高いのやら安いのやらゴリラガラスやらドラゴントレイルやら色々ありまして、僕も各種試してみましたが、どんだけ高硬度をうたっていたところで「ガラスは落としゃ割れる」ってことで、僕はここしばらく安いこれ一択です。ついさっき、また貼り替えたんですけどね。

アイソニックの保護ガラス 

安いに越したことはないんですけど、ひとつだけ、どうしても譲れない拘りがありまして、それは何かというと、ホームボタン周りのデザイン。逆Uの字で下が抜けてるデザインであれば、もっと安いガラスがあるんですけど、それだと「保護フィルム貼ってまーす」って感じでどうしても格好悪く、安っぽく見えるので嫌なのです。その点、この製品はホームボタンに合わせてジャストサイズで丸く抜いてあって、Touch IDの使用も問題なく、そこがとてもお気に入りなのです。

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比較的安いし、薄いし、ちょいとコツはいるけれど貼りやすいし、綺麗だし、何でだかTPUのソフトケースまでオマケで付いているので、お得です。

 

iPhone7 / 7 Plusの人はこちら 

本体ガラスが割れちゃうと、修理代が高くて考えただけでブルーになるし、かといって放っておいても、割れてるガラスを見る度ブルーになるしで、サバイブどころではなく全てが嫌んなっちゃうので、そうなる前にオススメしときます。それではまた。

 

ラジカセ買ったら一日で壊れた件

前回の記事で紹介したこれ、 

2016年発売のラジカセ!ってわくわくして今年の少ない少ない冬ボーナスから唯一の買い物としてこれを買ったら、46分テープ1本撮り終える前に壊れました。

で、叩くためではなくて、何とか改善してもらいたくて、この記事を書く次第でございます。

 

録音中の誤操作を防ぐためだと思うのですが、これ、録音ボタンを押すといろいろ操作が出来なくなる機構がありまして。

で今回は、外部入力から録音するのに、録音ボタンを押して、外部入力音源の頭出しに失敗して、あ、ミスった、とすぐさま停止ボタンを押しました。

タイミング的に、録音ボタンをトリガーとしていろいろ内部で切り替える動作が終わる前に停止を押されたせいなのだと思うのですが、中途半端な状態になり、テープが取り出せなくなっちゃった。

停止ボタンも早送りも反応しないし、再生ボタンを押すと早送りしかけてすぐ止まるし、にっちもさっちも。

とりあえず初期不良として良品交換してもらうつもりなのだけど、僕が買ったものが購入店舗のラスイチ在庫だったので只今在庫入荷待ち。

そして多分、気をつけて操作しないと、同じ事になりそうな気もする。

 

物理ボタンのがいいのかなあ

例えば同じ東芝でも、このダブルカセットのやつ。 

これなんかはカセットの操作ボタンが物理スイッチ、つまりカセットの再生ボタンだったらバネでヘッドを繰り出す、という専用スイッチなので、今回陥ったような状態にはなりにくい気はするんだけど、僕が買ったやつはCD、カセット、SD/USBで操作系のボタンが共通なので、例えば再生ボタンを押すと、モードによって何の再生を行うのかをICで振り分けて、みたいな内部処理が行われる機構なので、内部でどうにかなっちゃうとどうにもできないんですよね。

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コールセンターとかに聴けばXXXとXXXを同時長押しで初期リセット、みたいなコマンドはあるのかも知れないですけど、説明書に書いて欲しい、そういうのがあるのなら。

 

というわけで少しガッカリなのですが、外部入力やSD/USBからカセットにも録音出来てカセットのハイポジ切替スイッチが(再生のみとはいえ)あって、という機種はこれしかないのです。東芝さん折角よい商品出してるので、もう少し頑張ってください。じゃないとサバイブできないすよ。

まあ自分のこういう引きの強さも相変わらずだと思うんですけど・・・負けないよ。

 

 

カセットテープ・リボーン

今、巷では「カセットテープ」が来ている。

音楽雑誌DONUTの最新号の特集は、その名も「カセットテープ・イズ・ノット」である。

DONUT VOL.9

DONUT VOL.9

 

そして中目黒には、あのAmazonを辞めてまで、カセットテープ専門のお店を開いた人がいる。

カセットテープが持つ新しい価値の創造。Waltzから発信される『アートプロジェクト』とは | リクルートライフスタイル

 

自分に関して言うと、完全なるカセットテープ世代であった。時代がレコードからCDになり、ついには配信になり、カセットの出番はなくなった。だがしかし。

 

実は去年、カセットテープをMP3に変換できるプレイヤーを買った。

これではないが、こんな感じの。

理由は、実家に山とある、カセットテープ音源を聴きたくなったからだ。

今年デビュー30周年を迎えたザ・コレクターズ、自分が10代の終わり頃、彼らの「ほぼ追っかけ」状態であった。その時に人づてで集まったカセット群が、実家に山ほどあった。

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そしてそれだけではなく、中高生時代に、毎晩FMラジオ番組「クロスオーバーイレブン」でエアチェック(※1)した音源たち。

※1・・・ラジオ番組もしくは番組内でオンエアされた曲の録音を行うこと!死語らしいが。

ちょっと昔話になるが、自分は札幌生まれ札幌育ちで、輸入盤は日本一号店である「タワーレコード札幌店」が頼りであったが、タワーはアメリカ発だったので、イギリス盤の扱いが少なかったのである。そして自分は生粋のブリティッシュロック育ちなので、話題の新人ブリティッシュバンドが出ても、音源を手に入れるのは非常に難しかった(その後CISCOが出来て、多少状況はよくなるんだけども)。

クロスオーバーイレブンは、そういうバンドの曲をよくかけてくれたのである。ロータスイーターズも、アイシクルワークスも、この番組がなかったら聴けてなかった。

閑話休題。で、プレイヤーは買ったものの、肝心のカセットを、なかなか実家に帰る暇がなくてですね、聴けなかったんですが、とうとう今年持ってきた。

カセットを入れて、再生ボタンを押す。A面の終わりまで聴く。余っているテープを早送りする。ひっくり返してB面を聴く。楽しい。MP3にする必要は全くなかった。

 

これが音楽を聴くということ。

iTunesで音楽を買って聴くようになって随分経つ。iTunesは便利だ。購入ボタンをタップすれば瞬時に再生できる。CDをたまに買っても、すぐさまエンコーディングして、iTunesに取り込んでしまう。もうそういうことになっている。

昔はどうだったのか。レコード屋でレコードを買う。勿論その場で聴くことは出来ないから大急ぎでチャリンコで家に帰る。袋からレコードを大事に取り出し(落として傷などついたら一大事なのだ)ステレオの前で正座しながら聴く。

外でも聴きたいから、カセットテープにダビングする。レコードをカセットテープに録音するのに、倍速とかそういう手はない。レコードの再生にかかる時間分、録音時間がかかる。

そうやってダビングしたテープのジャケットを、雑誌の切り抜きやらコラージュを駆使して自作する。そうやって出来た46分カセットの2本くらいとウォークマンをポケットに入れて持ち歩く。CDみたいにスキップ出来ないから、だいたいテープ順通りに再生する。

 

今の「音楽を聴く」という行為は、何かが足りない、というような言われ方をする事があるが、何かどころではない、改めてカセットテープを手にすると、配信の音楽を聴くというのは、体験として「無」に等しいと思った。

これはなかなか言葉で伝えるのが難しいが、手間がかかるからいい、という単純なことではなく、この行為こそが音楽を聴くということであった、と、そういう感じなのだ。

だからもしカセットテープに触れたことがない世代が、カセットテープに魅力を感じたとしたら、それはよくわかる。これは恐らく、全く新しい体験であろう。

 

そして今週カセットテープ音源を買いました

今週、ディアフーフの2年ぶりの東京でのライブを見に行った。今年発表したアルバム“The Magic”のUS通販、初回600枚限定で、彼らはカバー集のカセットテープ音源をおまけにつけた。僕はそれを買いたかったのだが、自分のクレカが海外で使えないやつ(最近よくある)だったので断念したのだ。

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それがライブの物販で売られていた、自分が手にしたのは最後の1本ということであった。もう目にする事は無いであろうと思っていたから、とても嬉しかった。

先ほど昔の札幌のレコード屋事情を書いた。今ならYouTubeを探せば、だいたいのものは見聞きできる。探す事に殆ど労はない。これはいいことだと思ってはいるのだけど、反面こうやって探したり会えなかったり偶然巡り会ったり、というのも、忘れていた感覚であったのだ。

ついでだがちょっと驚いたのが、このカセットが入っていたケースである。昔のプラスチックのやつではなく、薄いポリのソフトケースに入っている。このケースすごくいい。全部これに入れ替えたいくらい。

 

ところでラジカセはまだ売っているのか

これまたビックリであるが、東芝が今月2台の新製品を出していた。

TY-CDX9の方は、テープをUSB/SDに録音出来るのは今どきの仕様として、逆にUSB/SDから、もしくは外部入力から、テープに録音出来る。これは、、、またミックステープ作って人にプレゼントすることが出来るじゃないか。

ただ、ラジカセって、CDラジカセになってからだいたいこういう箱形になってしまったが、昔みたいな薄くて縦長デザインの方が、壁際や窓際に置けて、独り暮らしにはいいと思うんだけど、どうでしょう。

 

そんなわけで、約30年の期間をサバイバルして戻ってきたカセットテープ。僕と同世代もしくは歳上のミュージシャンならば、カセットテープに親しんで来た時代があったはず。是非新作をカセットテープでリリースして、その音楽体験を、若い世代に再び伝えて欲しいな、なんて思いました。

そして池袋パルコ本館では、12/27(火)まで「大ラジカセ展」やってるので、お見逃しなく。

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自分が中学校の時使ってたSANYO U4の赤もあった!これにポリスの「シンクロニシティ」のテープ入れて、夏のキャンプに持っていって聴いたっけなあ。泣ける。

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ついつい長くなっちゃった。それじゃまた。

 

ラジカセ for フューチャー: 新たに根付くラジカセ・カセット文化の潮流

ラジカセ for フューチャー: 新たに根付くラジカセ・カセット文化の潮流

 

 

 

サラリーマン経験って、あった方がいいのかどうか。

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今日はちょっと昔話でもしますね。もう20年くらい前かな?

 

時はバブル直前。

僕は専門学校卒で、平成元年に札幌でサラリーマンになりました。IT系(そんな言葉はまだありませんでしたが)の会社は、名前を書ければ誰でも入れた時代、は言い過ぎかもしれないけど、仕事が溢れてたのは間違いない。

で、汎用機・COBOLとがっぷり四つで初めの3年くらいは、百貨店やら物流システムの仕事に携わり、バブルの到来と共にWindows系の仕事に鞍替えし、その後もトレンドの変化に合わせてあれこれ囓りつつ、転職も何度か経験しつつ、バブルの崩壊も目の当たりにし、そんなこんなのある日、仕事を辞めました。

 

まあ激務と人間関係に疲れて、もう二度とこの仕事には戻らんと決め、とはいえ家でボーッとしてるのは退屈だったので、すぐカナダに3か月旅行に行きまして。その話は長くなるからまた今度にして、で兎に角、カナダから帰ってきてから、フリーターを半年くらいやりました。前置きが長くなりましたが、その時の話を。

 

最初にやったのは日払いの仕事。

早朝、事務所に集まって、順番にランダムに仕事を与えられて現場に向かう、つうスタイルでした。全く勝手がわからぬまま初日、向かわさせられた先はとあるテナントビルの一室。床に貼っているビニールを剥がしてくれというので、ピイイーッと引っ張って、剥がして、そんなことを1、2時間も繰り返してるうち全部剥がし終わって、次は何を、と思ったら、これで終わり、と言われ、へ?と。新しいのを貼るのは業者の仕事なので、我々は剥がして終わりと。

一緒に同行したおっさんが「戻り五時くらいだから、それまでこの辺で煙草でも吸って時間つぶしてよう」というので、缶コーヒー買って、煙草吸って。当時自分は携帯電話とか持ってなかったので、まあ退屈な時間であったのだけど、やがて時間になり、事務所に戻り、ほい、と現金で一万二千円貰って「こんなんで日当一万二千円??クッソ楽じゃんwww」となり、勿論次の日も張り切って早起きしたわけです。

 

次の日はワゴン車に何人か詰め込まれて山奥へ。着いた先は建設中の体育館らしき建物。任された仕事は、グラスウールを天井裏に敷き詰める作業。ロール状のグラスウールが既に何本も、詰め込む手前あたりに用意されていたので、それを背負って、梯子登って屋根裏に運んで、広げて敷き詰める、その繰り返し。グラスウール自体は、結構な嵩があるけれど軽いので、上り下りで少々汗はかいたもののこれまた楽勝。ただその日は、山奥なので結構帰りが遅くなったのと、髪の毛や服に、細かいグラスウールが沢山刺さって、頭洗ってもなかなか落ちなくて苦労しました。あれを毎日やったら多分肺がダメになるんじゃないかと思う。あと帰りの車内で聞いた話で「この車、車検証切れてんだよ」って話を聞いて、うわ運転引き受けなくてよかったわ、、、と思ったのを覚えてる。まあとにかく、その日もそれで一万二千円。

 

三日目の朝、今日は何処かなーとワクワクしながら行ったのだけど、なかなか仕事が回ってこない。仕事の割り当てはそこの事務所の人が、お前、お前、、、みたいに指差しで割り振って行き、人数揃い次第現場へと向かうのだけども、その日はなかなか選ばれない。

殆ど人が出払った後に、ようやく回された先が、某引越センターのヘルプ。ヘルプ、というか、行ってみたら社員はひとりだけ、あとは経験者二人と未経験が自分を含めて三人くらい。これは死んだ。 

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養生しろ、とか言われても当時は、何のことかさっぱりわからんかったし、これ持ってけと全自動洗濯機とか持たされても持てないし。案外、茶箪笥とかはデカくても持てることに気がついたのはどうでもいい収穫であったが。

この引越が、そんなメンバー構成だから当たり前だが全く終わらず、その後夜の8時くらいに、別の現場を終えた社員がやって来るまで、酷い地獄を見た。その大手引越屋はいまだ健在だが、俺は頼まないです。俺みたいのが任されてるのかと思うと、とても怖くて頼めない。

その日を以て、日払いの仕事は止めました。

 

次は深夜のコンビニ。

これはもう単純に、昼より時給が高かったからに他ならない。おばちゃんと若造に囲まれ、自分もまだ若かった、とはいえ既に25、6で。自分のいたコンビニは直営店だったので、店長(社員)が大卒で、自分より若くて社会人二年目かそこいら。ほどなくアイスの発注担当を任され、「雪が降るとバニラアイスが売れる」なんてな話をヒントとして頂いたが、あとはその辺を頼りに、自分なりの分析でもって発注をこなした。まあ元SEであるし、その程度の分析は出来て当たり前、というか、逆に言えばその程度の分析だけども、たまたまか何か知らないが、売上げとか適正在庫率とか、なかなかいい感じだったようで、後日、レポートを書いて出してくれとか言われ、まあそれもサラリーマン時代は、打合せ前に散々やってきたことであるし、パッと作ってお渡ししました。店長はご機嫌であった。

 

その後、そのコンビニに客として、昔世話になった方が来店し「あれ!こんなとこで何やってんだよ!こんなことやってる暇あったら手伝ってよ」と誘われ、気がつくとまた元の仕事に戻っちゃって。そこからは何年かフリーで仕事をやっていたんですが、結婚前に元嫁の要望で、正社員になり、その後一度転職し、今は元嫁とも別れて独りだけど、会社勤めはそのままです。

今は至極真っ当にサラリーマンをやる傍ら、写真家を名乗って個展やったりしてます。写真が売れたら嬉しいけど、まああまりそれで食べていこうとは、思わないかな。何の縛りもなく、自分の好きに出来る世界があるのがいいなと。

 

最近、サラリーマンを経験せずにいきなり会社作りますとかブロガーとかどうなんだ、みたいな話題をたまに目にします。自分の場合は、会社勤めがあってよかったと思うのは、中小のソフトウェア会社で、1、2年の契約スパンで、色々な現場に常駐して、色々な業種に関わって来れたということで、それだけでも物凄く勉強になりました。それでもなお、上に書いた通り、会社勤めでない世界はまた、衝撃だった訳ですけど。つまり何をやろうがやるまいが、その世界の事以外は知る由もないわけで。

だから会社勤めでも、例えば事務職で、同じオフィスで同じ仕事をずっとやることが、いい経験になるかどうか考えると、自分には即答出来ない。経験でしか得られない事は沢山あるんだけど、やる気があるならば勉強で補えることも沢山あると思うし。

 

ひとつ間違いなく言えることは

若いうちはやりたいと思うことを好きにやったらいいと思う。ただし人生、だいたいのことは幾らでも取り返しがつくんだけれど、取り返しがつかない類のことってのが、間違いなくあるので、それだけ、それだけは気をつけましょう!って事かな。

それさえ気を付ければ、少なくとも自分のこの齢くらいまでは、生き残れると思うよ。先は知らん。

 

それではまた。 

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今日が人生最後の日だと思って生きなさい

今日が人生最後の日だと思って生きなさい

 

 



電車でなめられない男になる(第2回)

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前回自分は、如何に自分が電車でなめられ易い体質であるかを書いた。

対策を講じる編に移る前に、東京の電車問題について思うことを、も少し書かせてちょ。

 

ポールダンサー問題

電車の座席の左端と右端、ドア付近に、天井から椅子を連結する2本のポール状のものがある。そこにしがみついて離れない人種がいる。自分はこの方々を、車内ポールダンサーと呼んでいる。

ドア脇のスペースに陣取る人というのは昔からいる。これはこれでどうかと思いつつも、昔からいるので仕方ないと諦めている。まあ小柄な人がそこに陣取る分には、さほど迷惑でもないし。

椅子の前には手すりが並び、だいたい椅子の人数と同じ人数が並ぶことになる。

車内ポールダンサーは、ドア脇の人の背後、手すりにつかまる人の横に位置し、手すりにしがみつく。

さてここで、皆さん。小中学校時代にやった図画工作の時間を思い出して頂きたい。木工細工、やりましたよね。木の角の部分、そのままだと痛いですよね。そこで、面取りという加工を施したことを思い出して頂けますでしょうか。

そう、人の触れるところ、角が立っているといろいろ厄介なので、人にやさしいものづくりの基本、角は落とすんです。

閑話休題。ポールダンサーの位置するところ、それは、人々が乗降する際に必ず通過するポイントなのですよ。必然彼らは面取り対象な訳です。平たく言うと、すっげえ邪魔。

その状況でも、テコでも動かないボールダンサーがどういう行動に出るか。8割のダンサーは、手すり側に食い込んで来ます。がん細胞よりも巧みに食い込んで来ます。結果、手すりにつかまっていたはずが、後ろに押し出される例を、何度も見てきました。

ここには人間の文化はない。まさに弱肉強食、獣の争い。

文化的、道徳的であることを是とする私としては、ホントに由由しき事態なんですわ。

 

恐らく異邦人。文化は通じない

最近はそういう目に遭う、もしくはそういう光景を見たときには、「ああ、この人は日本人ではないのだ。言葉も通じないし文化の理解も無理なのだ」と考えるようにしたら、少しやり過ごせるようになってきたのだけど、なんか悔しいんだよね。クヤシイ。9841。

 

まあ殺伐とした東京の電車事情についてはこれくらいとして、次回からは対策を講じていこう!永遠に続く!

 

  

電車でなめられない男になる(第1回)

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電車でよくなめられる。

 

と言って、決して色っぽいマダムが次々寄ってきては首筋をペロリとする、ということではない。

自分は割と空間認知能力に長けた人間であり、朝の混雑する電車において、何処にどういう体勢でいれば、自分ならびに周りの人たちが快適に過ごせるか、ということを瞬時に判断し行動できる。

ところが、世の中には何が楽しいのか、なんて言うの?電車は殺伐としてなきゃいけません教信者みたいな人がいる。いる、っていうか、多い。割と。東京砂漠。

そういう人は、自分の躰をほんの30度くらい向きを変えれば皆が、辛いながらも平穏な朝を過ごせるところ、頑としてそれをせず、車窓と平行の姿勢を保ち、人間突っ張り棒の如く空間を確保する。周りは辛いが俺はピース、みたいな状況にカタルシスを感じる人種なのではないか。半ば真剣にその可能性を疑うのである。

 

二日前の朝もそうだった。

車両点検のため遅延した電車には、いつもよりほんの少し多めの人が乗車していた。 ドア付近は大分混み入ってきたので、いつもの如く、車両中程へ移動した。女子高生二人組、制服の感じか垢抜けない感じからか、いつも見ない感じの子たちに感じたのだが、そんな二人が手すりにつかまっている。そして反対側の手すりにもサラリーマンがつかまっている。その間には程よくスペースが空いている。

東京メトロ大江戸線であればそうはいかないが、JRであれば、皆がわきまえたポジションにいれば、三列は普通に収まる。自分は前後左右、誰にも迷惑をかけないであろうポジションで、スマホを見るでも本を読むでもなく、小さく俯いて立っていた。

そんな自分の背後に、突然意を決したように推定39歳のパタゴニアおっさんが割り込んできた。何故だろう、そういう事をする方はだいたいガタイがいい。ダイタイガタイガイイ。DGGE。このガタイガイイおっさんを含めての四列乗車は無理である。いきおい自分は、目の前の女子高生をぎゅうぎゅうに押す体勢になり、割り込んで来たおっさんといい関係を築きたいのだがおっさんはドゥテルデ並みの好戦的態度で、スマホを手にし突っ張り棒化を始めた。

女子高生二人組が振り返り、俺を一瞥する。そして二人は俺を、迷惑な奴ねえ、という具合にアイコンタクトする。

いや待って、違うんです、俺は悪くない。言いたいが何も言えず、絶望という名の電車は進み続ける。

 

そんな目に週4回は遭っている気がする。

 

さすがにこれはなんなんだろう、こういう目に遭いやすい人、遭いづらい人、いるとすれば俺は確実に前者。この体質を改善することは出来るのか。

そんな事を延々考えていたら夏の終わりからブログ記事がまとまらず書けないでいた訳です。いやホント。

さばい部をテーマとしている当ブログとして、この問題を何時までも放置する訳には行かないので、まず第1回ということで書いてみた次第である。次回に続くのである。多分恐らく。

 

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